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長年、海外の様々な国々で、特に紛争地や厳しい環境に生きる人々の取材を続けている釧路出身の写真家、長倉洋海氏の卓話を開催しました。女性と女児に絡めた作品で、長倉氏の心に残る写真について解説していただきました。紹介された作品は、内戦下のエルサルバドルで出会った少女へスースが幼い頃から家庭を持つまでの長い経過、南アフリカの金鉱労働者ソロモンが出稼ぎから1年ぶりに家族のもとに帰るところ、コソボ紛争後にがれきの中から自分たちの家を手作りする子沢山のザビット一家、アマゾンに棲むヤノマミ族の人々などです。被写体になった人々のささやかな幸せがリアルなものに感じられ、自分の幸せについても考える時間になりました。